トップ > Q&A > 最終更新:'05/05/05

 Q&A

Q チョコレートをさらさらに溶かしたいのですが上手くできません。


 私自身うまくサラサラに溶けてくれる時と 硬めになってシフォンに混ざりきらず、チョコレートシフォンのつもりが、結果チョコチップシフォンになってしまう時も。  いつか克服しようと思っていた課題であり、 メールでも何回か質問を頂きましたので 気になっていたことを考慮しつつ実験をすることにした。 その結果、いくつかのコトが判った! お時間のある方は実験記録をお読みくださいませ。  回答を急ぐ方はコチラ

■ チョコレートが硬くなってしまう原因を私なりに考えてみると、、、

・湯煎してるお湯の温度が高すぎ?(沸騰させながら湯煎していた)
・湯煎時間が長い(シフォンの傍らでチョコを溶かしてたので 2,3分ほったらかし)
・フツウの市販のチョコより カカオが沢山入ってるチョコレートの方が溶かしやすい?(人づてで聞いたので)
この3点を意識して  1)明治のブラックチョコレートと 2)リンツのカカオ85%の濃いチョコレートで実験をした。 
分量はいつもチョコレートシフォンで使う量の半分の40g。

■使ったチョコレート達の紹介

1)大好きな明治のブラックチョコレート。
  原材料は砂糖から始まり次がカカオマス
  森永ダースのビターの次に好き!!
  冷凍庫でガチガチにして食べると
  止らない。 チョコ好きだが
  ミルクチョコは苦手なのだ。。。
  
2)スイスのリンツのチョコレート
  カカオ85%だけあって
  原材料がカカオマスから始まり
  砂糖は後の方に記載されてる。 
  甘いチョコに慣れてると 
  そのまま食べはチト苦すぎ。
並べてみると色が全然違うのがよく分かる。
左)明治 ブラック
右)リンツ エクセレンスのダーク


  

 ■1)の明治ブラックから実験開始

(1) 湯煎前で常温 開始 溶けやすいようにチョコレートを細かく刻む 溶けやすいように金属のボールを使います。
(2) 温度45度程度のお湯で湯煎 70秒 チョコの固まりが全て溶け、すくうと糸状に流れ落ちる この状態がベスト
(3) 湯煎の温度を上げながら 90秒 だんだん流れ落ちにくくなり、ボテっと固まりになって落ち始める 湯煎しすぎ
この状態になると、シフォンの生地全体には混ざらず。チョコチップシフォンになる。それはそれで良い感じなのだが。。
(4) 沸騰したお湯で湯煎 90秒以上 かなり硬い。流し落とそうとしても無理 湯煎しすぎ
すぐに固まり始めるのでチョコ湯煎は慎重に!!
(5) 沸騰したお湯で湯煎 120秒 硬くなったので生クリーム(10cc)をいれた。  が、、、この量だとサラサラにならずにガチガチに固まり粉っぽくなった。逆効果か?  もっと沢山生クリームを入れればBの状態程度まで柔らかくなった。 応急処置失敗
急に粉っぽくなり感触が全然別物に。 湯煎で混ぜ続けると油が浮いて表面がテカってくる

 

 ■2)リンツのカカオ85%チョコレート

(1) 温度45度程度のお湯で湯煎 開始 溶けやすいようにチョコレートを刻みへらで混ぜる 明治ブラックより溶けにくい
(2) 温度45度程度のお湯で湯煎 100秒 チョコの固まりが全て溶け、すくうと糸状に流れ落ちる。非常にサラサラしている。 この状態がベスト
(3) 湯煎の温度を上げながら 140秒 まだサラサラと糸状になって流れ落ちる。感触が少しでききた感じ この状態でもOK
サラサラの状態が長持ちするので湯煎温度や時間に神経質にならずに溶かせて扱い安そうだ
(4) 沸騰したお湯で湯煎 140秒
以上
ポテっとしてきた 湯煎しすぎ
(5) 沸騰したお湯で湯煎 120秒 生クリーム(10cc)をいれた。 見た目も感触も急変。 粉っぽくなりボソボソに。  生クリームは入れない方が賢明か? 一度固まらせてもう一度湯煎からスタートをオススメする

■実験結果のまとめ

・すくってチョコがサラサラ流れ落ちたらOKなので長々と湯煎をしないコト!!
・湯煎温度は45度(あっついお風呂くらい)程度で。
・カカオ成分が多い方がサラサラチョコレートを作りやすい。
・市販チョコレートを使う場合は 湯煎温度、時間を間違うと直ぐに硬くなる。 気合いを入れてつくらなければ!!
・生クリームや牛乳は逆効果な場合も、その時は一度冷やして固めてたら 再度挑戦。

以上を考慮しチョコレートを溶かすと上手くいきそう♪

Q&A一覧へ戻る