トップ > 最終更新:'05/05/05
        香港                 2004年10月

 高速フェリーに乗って香港島に戻ってきた。 海が海の色じゃなくて泥ぬまのような色をしてる。 砂地が多いトコロなのだろうか? 港から九龍側のホテルまで距離にすればほんの数キロなのだけど渋滞のため1時間ほどかかった。 ビクトリアハーバー沿いのホテルだから海側を期待してたが残念ながら窓から見えたのはホテル内のプール。くぅ〜 

海の色は黄みどりでした。
絶対溺れたくナイ
香港ではニューワールドルネッサンスに
泊まりました

地下鉄に乗るために尖沙咀に向かう。 地図上ではとても近いのだけど、大通りを横断するのに地下道からしか渡れない。 その近道を探すのにも手間取った。 香港にいる間中ずっと近いから歩こうと思って歩き出すが思い通りにいけなくて遠回りばかり。 地図マジックに騙され?疲れ果てるまで歩いた。 お陰で街並みの様子はよく分かった。 
地下鉄はシステマチックに整えられてて見やすく分かりやすく運賃も安く使いやすかった。

順序さえ分かれば
とっても使いやすい券売機
乗り場や車内が明るいので旅行者も安心して
利用できます。

 中環で下車してピークトラムのり口まで歩く。 コレも地図と違って体感はかなり遠かった。。。 ピークトラムに乗って急傾斜をズババーっと7分くらい上ると山頂。 夕方から日が沈んで夜になるまで山頂で過ごす。 ビクトリアピークは夜景の名所と聞いていたのだが、涙でるほどの感激はなくってフツーに綺麗だった。 香港だけに突拍子もなく目が飛び出るくらいのド派手なライトアップを想像してたのだが違ってた。 上海に慣れて派手さに疎くなったのだろうか?

結婚式場でリボン掛けされてる車を発見。
 なんだかコッケイ
地震がないからでしょうが
えらく高層デス
空気がすんでる日は凄いんだろーなぁ

ビクトリアピークの夜景の後、2階建バスと船にゆられて九龍側へ戻る。  夜風を感じるオープンな2階建バスや船のゆらぎを感じながら見る夜景も素敵☆ 
その後ツアーガイドのゆるい地図と曖昧な住所を頼りに潮州料理のお店へ向かう、かなり迷った。 潮州料理には最高級食材といわれるツバメの巣やフカヒレを使った料理が多い。 旅行気分なのと母と来てるというダブル効果でツバメの巣とフカヒレあわびなどの高級素材をたおれるくらい一杯イタダキました。 お店の雰囲気は中級ホテルの宴会会場並みだったが、一人8000円分くらい食べてたようだ。 中華の基本である とにかく量が多いってのを忘れてた。 お気に入りのマンゴージュースを買ってホテルに戻ると23時半。 旅行ってよく歩くよね。  

車だらけ 高いものばかりでお腹がびっくりしてたみたい。

次の日、昼前にごぞごそと行動開始。 近くのスーパーを物色。 地元スーパーめぐりはオモシロイ! 珍品、古品、激安品、類似品を見てるだけでも充分楽しめる。 比べると日本のスーパーの凄さも感じたり。 
昼食に飲茶料理を食べる。 店員さんが小さい台車に飲茶をのせて店内をうろうろ廻ってて、食べたい物があるときだけ声をかけて好きな一品をもらうというしくみ。 日本のように綺麗なお姉さんではなく地元のおばちゃん達の店員さんが運んでるので、なんだかより美味しそうに感じた。 味はスコブル良し! 前日の夕飯を食べすぎて思う存分食べれなかった。 

合図をすると止まってくれます どれもこれも絶品でした

フェリーで香港島に渡って、キャットストリートとか関羽の文武廟をうろうろ。  途中”恋する惑星”の気分にちょっとだけなってみる。 町をボンヤリ楽しむために2階建てトラムで終点まで行く。 高層マンション築30年超?級が大通りにびっしり立ち並んでる。 多くが上階は住宅で下階は商店。 初めて来るのに懐かしいようなそんな雰囲気。 高層住宅の後ろにはすぐ山が切り立ってる。 なんでまたこんな密集しないと住めない土地がこんなにも繁栄したんだろーねー。  その高層マンションの路地には大勢の人の群れが。 なんか分からないけど人の多さと高層ビルのびっしりサに香港パワーをひしひしと感じた。 終点まで約1時間半。 トラムは街並みを観光するにはオススメの乗り物だった。 

恋する惑星気分ですね〜 煙がすごくて
数分で出た
トラムの2階部分
街並みが良く見えます
とにかくこんなのがビッシリ

 東の端のトラム終点から徒歩数分の地元の人しか来ないさそうなパン屋さんに立ち寄りアンパン食べる。まじ旨!! 中国はどこでなにを食べてもうなずいてしまうくらい美味しいものばかり。 中国は永遠に不滅だぁ〜

美味しい料理を作り出す
素材たちです
お肉屋さんですね〜 露店も活気がありました

地下鉄で九龍に戻り女人街を通りネオンきらめく大通りを歩く。 ちょっとした路地はまさに花様年華の世界だ!! うっとり♪   歩きまくって疲れたので大衆食堂へ。 母が頼んだラーメンを一口もらう。 うーん、ここもまた美味しい。  自分の小食を悔やみながら蜂蜜レモンをすする。 香港に来る時は胃拡張させてから望むベシ!! 

主張しまくりの看板達 女人街の様子

ペニンシュラでお土産を買う。 いつかは びびらずもったいないと思わずにこんな高級ホテルに泊まれたらいーなー。 いや勿体無いと思いながら泊まる方がシアワセなのかも。 

大阪ってせわしない街って思われているようだが、香港のせわしなさと比べると雲泥の差。 たいてい海外旅行をすると日本でのせこせこした自分の生活が虚しくなるのだが、今回の香港旅行は帰ってきて日本のおおらかさにホッとした。 こんな気にさせられたのは初めて。
香港ドリームを手に入れた人だけが毎日100万ドルの夜景を楽しんで、完璧なサービスを受けて美味しいものを食べ優雅に暮らせ、庶民にとっては止まったら生活できないくらい冷たい厳しい街のように感じた。 世の中の戦いに勝ち残った人が贅沢に楽しめる街、血気さかんな人達が勝負しにくる街、そして勢いのあるときだけ住んでみたい街、香港にはそんな印象を持った。